能美市医師会は石川県能美市と川北町の医療機関から構成される医師会で医療機関の開設者・管理者30名と勤務医49名(2022年)から構成されております。地域内には1つの公立病院と2つの民間病院(総合病院と療養型病院)があり、26の診療所とともに能美市、川北町や南加賀保健センタ―と協力して地域医療を担っています。また学術団体として年に数回の講演会や県医師会の事業にも参加しております。
2011年から活動を開始したMCN(メモリーケアネットワーク)能美は地域の医療介護、福祉の専門職に最近は消防が加わって職域を超えて能美市の様々な施策に協力し、市民の安心・安全な生活を支えています。 また糖尿病の重症化予防のための医療連携の「かけはしネットワーク能美」も市と協力した活動で国の中央社会保険医療協議会総会(2017年 第348回)にモデルケースとして取り上げられました。 昨年度からMCNが作業部会を担って始まった能美市医療介護DXの取り組みは国のデジタル田園都市国家構想推進事業に認定され、今年度からその構想が具現化していきます。
また市外の病院で治療を受けた患者さんが市内に戻って在宅などで治療する際には連携が困難なケースがありましたが、2018年から医師会に医療コーディネーターを置いて医療連携を円滑に行うシステムを作りました。
医療の目的は国民の「生命と健康を守る」ことでありますが我々医師会はその医療のマネージメントを行う立場から関係団体や行政と協力して活動を行う必要があり、皆様のご理解やご指導を賜りたいと思います。
最後に一刻も早いコロナ感染症の終焉やウクライナの平和を祈念してご挨拶に代えさせていただきます。
本年5月から理事会で推挙されて新しく医師会長を拝命した、きだ整形外科クリニックの木田泰弘と申します。昨今、我が国も四人に一人が老年人口という超高齢化社会になって社会が大きく様変わりを迎え、医療や介護の制度も大きな変換期を迎えております。
私たちの能美市や川北町においても地域包括ケアシステムという医療や福祉の分野を総合的に俯瞰し、地域の特徴を生かした体制を作る動きが始まりました。
平成23年から始まった元会長の水生毛直則先生が代表である多職種の勉強会であるMCN(メモリーケアネットワーク)は能美市の地域包括支援体制のなかで地域医療・介護の専門部会として重要な役割を果たしております。また松田健志前会長が代表である糖尿病の病診連携から始まった糖尿病重症化予防のためのかけはしネットワーク能美は市、町と協力しながら職域を超えた活動で、昨年の国の中央社会保険医療協議会総会(第348回)資料(p.58)にモデルケースとして取り上げられました。このように私達の活動は県の内外で高い評価を受けており、これからもこれらの活動の継続が期待されております。
私達、能美市医師会は地域の皆様の「生命と健康を守る事」を理念とし、「社会的共通資本」である、27名の開業医と能美市立病院、芳珠記念病院の2つの総合病院、療養型が主の寺井病院が連携し、それぞれの専門性を医師会というくくりでうまく融合させて活動を行っていきたいと思っておりますのでこれからも温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
能美市医師会のホームページにアクセスしていただきありがとうございます。能美市医師会は能美市(人口約50000人)と能美郡川北町(人口約6200人)の保健、医療を担当しています。現在、能美市立病院、芳珠記念病院の2つの総合病院、療養型が主の寺井病院の3病院と開業医26名(総会員数74名)の規模で、県内で一番会員数の少ない医師会です。
能美市医師会では、住民の皆様に健康で安心して暮らせる町作りに貢献するため、現在以下の事業を行っています。
① 地域包括ケアシステムづくり
② 認知症初期支援チーム派遣
③ 糖尿病重症化予防
④ がんの早期発見、がん検診の啓発
市民講座「明日のためにがんを知ろう」の開催 けんしん精度管理委員会の開催
⑤ 休日当番医の実施
⑥ 母子保健活動
⑦ 介護保険事業
⑧ 産業保健事業
⑨ 地域健康・福祉事業
特に、市の健康推進課と5年間続けている③の糖尿病重症化予防の取り組みが、中央社会保険医療協議会総会(第348回)資料(p.58)に取り上げられました。今後さらに充実していく所存です。
会長を任命され三期(5年目)になります。今まで通り、今後もよりよい町作りのお手伝いが出来るよう努力してまいります。皆様のご意見、ご相談をお気軽にお寄せいただければ幸いです。