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平成25年ご挨拶
平成25年5月
能美市医師会 会長 松田 健志

能美市医師会のホームページにアクセスしていただきありがとうございます。 能美市医師会は能美市(人口約50000人)と能美郡川北町(人口約6200人)の保健、医療を担当しています。現在、能美市立病院、芳珠記念病院の2つの総合病院、療養型が主の寺井病院の3病院と開業医25名(総会員数75名)の規模で、県内で一番会員数の少ない医師会です。小さな規模の医師会ですが、逆に行政や地域住民の皆様との距離が近く、密な協力体制がとれている医師会でもあると自負しています。

『健康で安心して暮らせる町づくり』をめざして行政と協力して数々の活動を行っています。健康な生活を得るには、病気の予防、病気の早期発見・早期治療、本人・家族や住民の皆様の理解・協力が必要です。それには会員個々の医療技術に対して日々の研鑽はもとより、住民の皆様の病気に対する知識、認識の高さが必要になってくると思います。そのために、当医師会は住民の皆様に対し病気への啓蒙活動を主な活動方針にしています。

現在、以下の3疾患を重点に啓蒙運動を行っています。

1.認知症

県医師会の在宅医療推進委員会の肝煎りで、前会長が発案し始まったメモリーケアネットワーク能美では、認知症になっても暮らせるまちづくりを目標に、行政担当者、ケアマネージャーの会、介護者の会、訪問看護ステーション看護師など多職種が一同に集まり月1回会議を行い、住民への出前講座、年1回「認知症を知ろう」という市民講座を開催しています。本年3月には、住民の皆様への啓蒙活動の一環として、認知症ガイドブック、ナラティブ手法を用いて介護者の現状を知っていただくための冊子(在宅介護者体験記)を作成し住民の皆様に配布し高評価をいただいています。(詳しくは以下に掲載してあります)


2.糖尿病

能美市は県内で2番目に糖尿病患者さんが多い自治体となっています。行政も危機感を持ち、患者減少を重点事項としています。医師会としても地域医療ネットワーク構築推進事業の協力を得て、かけはしネット能美を立ち上げ、病診連携方法、会員への研修会、行政と連携し糖尿病の早期発見・治療に対する住民の皆様への啓発等の活動を行っています。

3.がん

医療の進歩にもかかわらずいまだに病死死因の第1位のがんに対して、がん診療連携拠点病院に指定されている芳珠記念病院を中心に、がん検診、がん治療が行われています。医師会としても検診精度管理委員会を設け検診の精度を高める活動を行っています。また、住民の皆様への「明日のためにがんを知ろう」という市民講座を年2回行政と共催し、がんに関心を持っていただいて検診を受けてもらう活動をしています。

そのほか、介護事業、母子保健活動、休日当番医など行政からの委託事業も含めて住民の皆様の健康を支える努力を行っています。 住民の皆様にも病気の早期発見、早期治療に関心を持っていただき、わからないことがありましたらお気軽に会員にご相談いただければ幸いです。


(過去のご挨拶) 2013/06/17