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平成22年ご挨拶
能美市医師会 会長 水毛生(みもう) 直則

この度、理事会並びに会員各位のご推挙により、再び会長職(Ⅱ期目)を拝命することとなりました。まさに激動の時代となり、多くの困難が予想されますが、皆様方のご支援のもと地域医療・福祉の充実のため力を尽くしたいと思いますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

さてⅠ期目を振り返りますと、平成20年秋より世界同時不況が発生し、内外ともに騒然とする中、昨年夏、わが国では歴史的な政権交代が起き、それに伴い日本医師会も大きな転換期を迎えました。一方、当医師会におきましては、新公益法人制度改革への対応、住民参加型の石川県防災総合訓練への協力や総務省と能美市より委託を受け、軽症糖尿病患者さんの在宅療養支援として計画された「ふるさとケータイ創出事業」などがほぼ同時期に集中し、種々の作業に追われていました。

そのような中、昨年秋に入り新型インフルエンザの流行がピークを迎え、小児を中心に感染者が急増し、南加賀急病センターへ患者さんが殺到して深夜までの診療を余儀なくされるなど対応能力の限界に近づくこととなりました。この事態を受けて、当医師会では従来の在宅当番医制に加えて、時間外診療や診療時間の延長で対応いたしましたが、幸いにも弱毒性であったこともあり、深刻な健康被害は出さずに済みました。

しかしながら、厚労省の初期の対応やワクチン接種の在り方など多くの問題点が指摘されており、今後十分に検証して次の流行に備える必要があると思われます。当医師会としましてもパンデミックを含めたさまざまな災害に即応するため、本年度より新たに感染症危機管理対策委員会を設置し、在宅当番医制もこれまでの手上げ方式より輪番制に改めることにしました。

上記の活動を通じまして、行政や関係機関との連携の強化および市民の皆様との交流の拡大の必要性などにつき、あらためて痛感し、Ⅱ期目の目標に掲げることにいたしました。地域医療・福祉の更なる深化に向けて会員とともに努力していきたいと思いますので、今後ともご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。


(過去のご挨拶) 2010/07/03