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平成24年ご挨拶
能美市医師会 会長 水毛生(みもう) 直則

この度、公益法人制度改革に伴い、本年4月1日を期して当医師会は「社団法人」より「一般社団法人」に移行することになりました。法制上、移行期となる約1年2ヶ月の間、会長職(III期目)を務めることに成りました。引き続き地域の皆様に信頼される医師会を目指して活動していきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

3.11東日本大震災以来、早くも1年以上経過しておりますが、その傷跡はそう簡単には癒えそうになく、福島原発事故についても終息までにまだまだ長い時間がかかりそうです。とはいえ我々としましては目の前の課題にこれまで通り着実に取り組むことが、被災地の復旧・復興支援と同様に日本の社会を支えるという観点からは重要であろうと考えております。

さて、すでに我が国は65歳以上の方の人口が20%を越え、超高齢社会に突入しております。さらに先ごろ厚労省から発表された調査では平成22年の健康寿命(日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる期間)は男性が70.42歳、女性は73.62歳と推計されていますが、平均寿命と比べますと男性では約9年、女性では約13年も短くなっています。この差は我々の予想よりもかなり大きく、深刻な社会問題の原因ともなりかねません。従って健康寿命を延ばし、この差を縮めることが社会全体で取り組むべき重要な課題になると思われます。

健康寿命を短縮する大きな要因の一つに認知症が挙げられます。認知症患者数は平成27年には250万人、さらにその15年後には350万人に増加すると予測され、地域で患者および家族を支える体制づくりが急務となっています。

当医師会では昨年来、行政及び関係諸団体との連携を強化し、共同で「メモリーケア・ネットワーク能美」を設立し、認知症対策のため活動しております。

これらの活動を通して市民の皆様とともに『健康長寿のまちづくり』を目標として会員一丸となり努力していきたいと思います。今後ともご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。


(過去のご挨拶) 2012/07/16